近年のサイディングの進化

最近のサイディングの進化はめざましく、大きく3つポイントがあります。
サイディングの進化

1:耐久性がアップし、メンテナンスコストはダウン

メンテナンスコストはダウンロングライフ住宅が当たり前の時代を迎え、耐久性の高い外壁材で長期保証をするのが主流となっています。その点、特に窯業系や金属系サイディングは30年近く持つこともあります。大きな穴が開いたり傷ついたりといったことはめったにありませんが、これまでのサイディングは塗料のこまめな塗り替えが必要とされていました。そこに高耐久性をうたう新たなサイディングが登場し、格段に耐久性をアップさせた商品が増えたのです。どれも塗膜の変色・褪色やひび割れなどに強く、塗装の塗り替え費用をはじめとするランニングコストが大幅に抑えられます。

2:デザインのバリエーションが豊富に

サイディングボード
最近では次世代インクジェットなどの塗装技術も進化し、よりリアルな質感が再現されるようになりました。細かな模様や絵柄が印刷でき、奥深い色調と自然な凹凸感のために本物の木やレンガとも区別がつかないほどのクオリティにおどろくはず。また、サイディングと同士をつなぐ「シーリング(コーキング)材」が不要な商品も登場しており、ひと目ではつなぎ目がわからない一体感のある美しい仕上がりを実現しました。打ち替えが必要なく、メンテナンスコストの削減にもつながるメリットもあります。

3:デフォルトのセルフクリーニング機能

サイディング クリーニング
雨が降るたび汚れが落ちる、セルフクリーニング機能を備えたサイディングも人気を集めています。空気中の水分子で外壁表面に薄い膜を作り、雨によって水分子膜に付着した汚れごと洗い流すものが代表的。そのほか、太陽光が外壁の汚れを分解して付着力を弱めて雨水で洗い流すものなども販売されています。メーカーや商品ごとに仕組みは異なるものの、新築時やリフォームのあとの美しさを長い間保ってくれるのがポイント。

このように、多くの進化でサイディングの機能性は格段にアップしました。ただし、外壁は紫外線や雨風、暑さ・寒さにさらされ、排気ガスやほこりなどの影響も大きく受けます。同じ外壁材でも日当たりの影響や立地、家の形状、気候、外壁塗料の種類などによっても状態が違ってくるので早めのメンテナンスが重要。住宅メーカーや工務店が設定している定期点検をきちんと受けるほか、セルフチェックも年に1回行うことをおすすめします。それだけで耐用年数は格段にアップするはずですよ。

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